


フォノグラム代表で餃子好きのハーチです。今日は「らしさ」のお話です。
フォノグラムには、自分たちなりの「らしさ」があります。それが、右脳・左脳・膝。
右脳は企画力、左脳は技術力、膝はお客さまと膝を突き合わせて一緒に進む推進力のことです。「うん、これがフォノグラムだよね」と、社内では思っています。
でも「自分で思っている自分」と「人から見た自分」って、けっこう違うことありますよね。それって会社も一緒かもしれません。フォノグラムがいくら「右脳です!」「左脳です!」「膝です!」と言ったところで、お客さまから「いや、知らんし」と思われていたら、それはまだ「自社らしさ」とは言えないのでは。
ということで今回は、これまでお客さまからいただいた言葉を改めて集めて、「フォノグラムが思っているフォノグラム」と「お客さまから見えているフォノグラム」は一致しているのか、を調べてみることにしました。
フォノグラムがいう右脳とは「企画力や遊び心」。ただ正しいものを作るだけでなく、その会社ならではの魅力を見つけて企画にする。そして、ときどきちょっと面白くする。そんな部分です。

お客さまの言葉を拾ってみると、
「面白いことに挑戦してくれそう」「想像を超える提案をしてくれる」、さらには「いい意味でぶっとんでいる」・・・ちゃんといたようです、右脳。
しかも「面白いことをやってくれそう」という印象が、フォノグラムを選ぶ理由になったケースもあると判明しました。自分たちが大切にしている「遊び心」は社内だけで楽しんでいるものではなく、ちゃんとお客さま側の体験にもなっているようです。
左脳は「技術力や論理性」。といっても、単にWebサイトを作れる、システムを開発できる、という話だけではありません。課題を整理したり、ユーザーの立場から考えたり、「そもそも何をすればいいんだっけ?」から一緒に戦略を組み立てたり。そんな部分も含めて、フォノグラムでは「左脳」と考えています。

お客さまの言葉を見てみると、
「専門性が高い」「具体的な提案をしてくれる」「ユーザー目線で整理してくれる」といった評価がありました。つまり、「言われたものを作る人」ではなく「一緒に考える人」として見てもらえている・・・左脳もいたようです、よかった。
「右脳」「左脳」までは分かるとして、なんで「膝」?と初見では思われそうですが、フォノグラムでは結構大事にしています。お客さまと膝を突き合わせて、一緒に考えて、一緒に前へ進む。それを「膝=推進力」と呼んでいます。

お客さまからはどう見えているのか拾ってみると、
「課題にしっかり耳を傾けてくれる」「一貫して関わってくれる」「丁寧に積み上げてくれる」といった評価がありました。さらには、何でもYESマンではなく必要ならちゃんと意見を言う所も評価されていたようです・・・フォノグラムが「膝」と呼んでいるものも、「同じ側に立って一緒に進む」というニュアンスで受け入れられているようです。
自分たちが思っているフォノグラムと、お客さまから見たフォノグラムを並べてみると
|
自分たちが思う「らしさ」 |
お客さまから出てきた言葉 |
|
右脳:企画力・遊び心 |
面白いことに挑戦してくれそう/想像を超える/いい意味でぶっとんでいる |
|
左脳:技術力・戦略力 |
専門性/具体的な提案/ユーザー目線 |
|
膝:推進力・伴走力 |
耳を傾ける/一貫して関わる/丁寧に積み上げる |
研究結果としては、若干つまらないくらい合っていました。
でも、今回やってみて改めて感じたことがあります。
「私たちは○○な会社です!」と決めることはスグできます。会社案内にも書けますしWebサイトにも書けます。でも、お客さまがまったくそう感じていなかったら?それは、「らしさ」ではなく「願望」なのかもしれません。
自分たちが「こうありたい」と思うことを、仕事やサービスを通じて実践する。お客さまがどう感じたかを見聞きして、もしズレていたらまた考える。そうやって何度も繰り返しながら、少しずつ「その会社らしさ」になっていく。ブランドを育てるって、案外そういうことなのかもしれません。
過去のお客さまインタビューを読み返していて、こんな事例も見つけました。フォノグラムと一緒につくったものによって、まず外から見た会社の印象が変わった。すると今度は「その見られ方に合う会社になろう」と、会社自身にも変化が起きたというのです。
順番的にはこうです。
つまりブランドって、外向け一方向だけのものではないみたいです。
「私たちはこうありたい」という未来の姿を先につくることで、自分たち自身もそこに引っ張られていく。ブランドには、そんな働きもあるようです。
今回、フォノグラム自身を実験台にして分かったこと。
自分たちが思う自分 × 人から見た自分。この2つが重なるところに、少しずつ「その会社らしさ」ができていく。だから、「私たちのブランドはこれです!」と決めて終わりではなく、ちゃんと外からどう見えているかもときどき覗いてみる。
先に「なりたい姿」を掲げると、まわりの見方が変わり自分たちもそこへ近づいていく。実践し続ければそれはいつか本物になる。だから、ブランドは「今の自分」を映す鏡としてだけでなく「なりたい自分」へ進むための旗印として使ってもいい。
まず紙でもメモでもいいので、「お客さまから○○な会社だと思われたい」を3つくらい書いてみてください。たとえば、「相談しやすい」「専門性が高い」「提案が面白い」など。
次に、例えばお客さまアンケートや営業担当者が聞いた言葉、口コミ、過去のインタビュー、メールでもらった感想、などから「お客さまが実際に自社について言っている言葉」を拾います。あとは、並べるだけ。
|
例)思われたい自分 |
例)実際に言われている自分 |
|
相談しやすい |
「話をよく聞いてくれる」 |
|
専門性が高い |
「○○について詳しい」 |
|
提案が面白い |
……あれ、何もない? |
一致しているものもあれば、意外と伝わっていないものもあるはずです。さらには「想定外だったけどなぜか何度も言われてる」こともあるかも。それはもしかすると、自分たちでは気づいていなかった、「隠れた自社らしさ」かもしれません。
ブランドについて難しいことを考える前に、一度やってみるとけっこう発見があります。
フォノグラムもまだまだ自社を解剖してみます。次の研究もお楽しみに。