ー仙台下車ー
特別な事はしない。周りにやさしくなれる研修旅行プランの話をしましょう

「学び」不要。「ギュウギュウに詰め込んだ予定」不要。「〜しなければならない」から解放されると、私たちは周りにやさしくなれるのか? 「A.なれます。」

社畜の大脱走
研修旅行の条件
  • 予算: 『20万』
  • 制約: 『なし』
  • テーマ: 『やさしい』
これから書く内容は、以下のような方を対象としています。
  • そもそも研修旅行のプランに悩んでいる。
  • 研修旅行で、社員にリフレッシュをしてほしいといった目的がある。
  • 「せっかくの機会だから」といって特別なイベントを考えてしまいがち。

登場人物【リーダー姐御と舎弟2人】

おきょう おきょう
リクルート部のリーダー。4歳の息子の母親で、最近1時間前倒しの時差勤務に挑戦中。なんか忙しそうだけどいつも何をしているかわからないと言われがち。
ベイダー ベイダー
制作・コーダー。普段座しての仕事ばかりなので、旅にウキウキしている。人生初の東北!
ジェイ ジェイ
制作・コーダー。パッと見クールガイなのに、実は旅行の前日から楽しみにし過ぎていて眠れていない。

日本人の課題を考える【私たちはいつも時間に追われている】

時間のイメージ あなたの周りの社員さんはどんな方でしょうか? クライアントとの折衝や打合せをしている方?タスクを納期に合わせて完成させる仕事の方?個人に差はあれど、誰しも「忙しい」と思うときはありますよね。

会社の休日でも社員は「忙しい」

周りの社員さんたちのプライベートをどの程度知っていますか?仕事だけではなく、平日も休日も忙しく、余裕のない人が多いのです。 余裕がないということは、周りを思いやる余裕がないということ。つまり、 周りにやさしくできないのです。 やさしくできない状態が続くと、チームワークが崩壊し、仕事の生産性の低下につながります。これは会社にとってマイナスでしかありません。

研修旅行のねらい【周りにやさしくなれる研修旅行を実行】

そこで、今回の研修旅行でこんな仮説を検証してみることにしました。 仮説:「●●しなければならない」から解放されると、私たちは周りにやさしくなれるのか?

「やさしい」を考えてみる【心に余裕があるということ】

  • 「心に余裕があるということ」(=「心を亡くす」と書いて「忙しい」の逆)
  • つまり、自分の時間があると感じられること。
  • そのことから、業務や、プライベートの時間的や、「〇〇しなきゃ」といった制約から解放される(=無駄な時間を過ごしてみる)
具体的に、自分の時間に余裕があるという状態になるには何が必要か掘り下げてみると
  • 疲れてる身体に癒しを。
  • ゆたかな食事をとる時間。
  • 睡眠も十分に摂れたらいいね。
こんなことが満たされていれば良いのでは?と仮説を立ててみました。 今回の研修旅行で、 自分たちでしたいことを自由に決めたプランで過ごしてみることで検証します。 ということで、仙台に到着です。 最高額の予算20万円をゲットしてウキウキな3人。 広島から7時間ほど移動していましたが何をするか決めていません。 焦らなくて大丈夫大丈夫。だって時間はあるのですから。 まずは仙台駅近くのカフェにてくつろぎつつ、何をしたいか計画を立ててみることにしました。 カフェでニコニコするおきょう

「しなきゃ」を解き放つ作業【率直に何をしたいか決める】

ただし、特別すぎることはしません。のんびりすることが大事です。
  • 広島から移動して疲れているし、マッサージとかそんな感じのことがしたい。
  • 温泉入りたい。
  • 美味しいご飯が食べたい。
  • 睡眠も十分に摂れたらいいね。
  • っていうのを用意されたものではなく自分たちで決めたい。
こんなことでいいんです。用意されたものを行うというのは「〇〇しなきゃ」という制約の中で動くことになり、忙しい日常とあまり変わらないのです。自分たちで決めるというのは「〇〇しなきゃ」ではなく「〇〇したい」。それが大事なのです。 では、実際に実践してみたレポートをご覧ください。せっかくなので各スポットで「やさしい気持ち」になれたか振り返ってみました。

「やさしい」体験【ただやりたいから笹かまぼこを焼く】

とりあえず仙台の街をぶらぶら。仙台は駅前からながーいアーケードがあり、飲食店を始めとしたいろいろなお店が並び、歩いていても全く飽きません。 仙台アーケード そこで目に入ったのが、笹かまぼこ「手焼き体験」の文字でした。 手焼き体験
おきょう おきょう
なにこれ楽しそう!焼きたい!
ジェイ ジェイ
いいっすね~行きましょう!
仙台の名物のひとつ、笹かまぼこ。ここ阿部蒲鉾店さんではその笹かまぼこを手焼きする体験ができます。予約も不要で、専用の生かまぼこ(1本210円)を購入すると、専用のお部屋に案内され、手焼き体験ができます。 手焼き部屋の写真 「お餅みたいにぷくっと膨らみます。膨らんだらひっくり返してくださいね。」というお店の方の説明に従って、待つ時間。 まったり待つジェイ パチパチという焼ける音だけが時々聞こえる温かく静かな部屋。話す声も何となく小声になってしまいます。 ただ目の前の笹かまぼこが焼けるのを見つめる時間、なんだか贅沢でした。 きれいな焼き色がついたら食べごろ。 焼けたかまぼこ
おきょう おきょう
焼きすぎたかな…
ジェイ ジェイ
わっ美味しい!
ベイダー ベイダー
歯ごたえがすごい!
210円でこんな贅沢な時間と美味しい食べ物を得られるとは思っていませんでした。なかなかよいスタートでは?

笹かまぼこ手焼き体験

阿部蒲鉾店 本店 https://www.abekama.co.jp/ やさしい気持ちになれた度 ★★★★☆(ちょっと焦がした)

足に「やさしい」【リフレクソロジー体験してみた】

新幹線の長旅に加え、長い長いアーケードを折り返し、そろそろ足が疲れてきました。 クアハート そこでたまたま発見した「英国式リフレクソロジーサロン クアハート」。
おきょう おきょう
あ、足湯マッサージがあるよ
ベイダー ベイダー
え、足湯ですか……(リフレクソロジー未経験)
ジェイ ジェイ
いいじゃん。旅行の醍醐味だよ
階段を上った奥の、いかにも通しか知らないようなサロン。 フットバスにつかる 時間に余裕もあり、50分間のコースを選びました。 まずフットバスにつかり、その後足裏を中心に刺激されます。 店員さん曰く、「イタ気持ちいい」くらいがちょうどいいそうです。 足裏はもちろん、体に残っていた長旅の疲れが和らいでいきます。 マッサージを受けて寝てるジェイとベイダー あまりの心地よさに、途中寝落ちしてました。 店を出た後に、つぶやくベイダー。
ベイダー ベイダー
……めっちゃいい……
おきょう おきょう
(…ベイダー、ドハマりしてる…ニヤニヤ)
新たな世界を知ったベイダーを見て、うれしそうな姐御でした。

英国式リフレクソロジーサロン クアハート

http://araiwa.jp/cure/ やさしい気持ちになれた度 ★★★★★

人間の舌に「やさしい」【「伊達の牛たん」で舌鼓を鳴らす】

溜まっていた疲労も回復したところで、おなかが空きました。 伊達の牛たん外観 せっかくなのでご当地名物の食事がしたいですよね。 そんなこんなで仙台といえばまさにこれ、牛たん定食。 芯たん定食 寒い中歩き回って冷えた体にテールスープが沁みました。 本場仙台の厚切り牛タン、見た目は分厚くてジューシーなのかなといった印象。ですが、それとは裏腹にさっぱりしていて、でも肉の味はしっかりしていて非常に食べやすいです。
おきょう おきょう
美味しい
ベイダー ベイダー
美味しい
ジェイ ジェイ
美味しい
本当に美味しいとそれ以外の感想が出てこなくなるんですね。 談笑するのも忘れるほどでした。

伊達のぎゅうたん 厚切り芯たん定食

やさしい気持ちになれた度 ★★★☆☆(食べるのに夢中で会話できなかったから)
1日目は牛タンでおしまい。 せっかくの機会、お酒とともに夜遅くまで語り合いたくなりますが、それが疲れる原因なのです。適切な睡眠を取るべく、21時には解散し、自分がしたいことを自由にする時間にしました。散歩に行ったり、テレビを見たり、家族に電話したり、お土産を物色しに行ったり、早寝したりと、各自思い思いの時間を過ごしました。

体力と時間に「やさしい」【タクシー使いまくる】

タクシーの車窓から 2日目は仙台駅周辺から離れることにしました。電車を使って移動すると時間に縛られるため、冒頭に書いた、『「余裕を持つ」には「〇〇しなきゃ」といった制約から解放される』といった仮説を踏まえてタクシーで移動してみます。 片道30分程度の道のりですが、電車+徒歩で移動するのに比べて疲労も溜まりませんし、いい感じだと思います。

体温に「やさしい」【出たくなくなる足湯を体験】

前日の体験で、すっかり足湯にハマったベイダーの希望で「秋保ヴィレッジ 足湯カフェ茶っぽりん」へ。 仙台の温泉、秋保温泉街にあり、お茶を使った足湯を提供されています。 残念なことに寒風が強く、外の足湯には人ひとりいませんでした。 秋保ヴィレッジ 足湯カフェ茶っぽりん しかしここまで来て、つからないわけにはいきません! じっくり足湯を堪能できる最高の瞬間 むしろ誰もいない今こそが、じっくり足湯を堪能できる最高の瞬間。 風は寒かったのですが、足を入れているだけでそれが気にならなくなるほど心地よかったです。 問題があるとすれば・・・入ったが最後、寒くて足湯から出られなくなることくらいです。

秋保ヴィレッジ 足湯カフェ茶っぽりん

https://akiu-village.jp/chapporin/ やさしい気持ちになれた度 ★★★★☆(寒くて出れない)

目に「やさしい」【癒しのキラキラを見る】

最後は秋保ヴィレッジから徒歩数分の、世界で初めて作られたという万華鏡専門の美術館へ。入るなり色々な展示があり、これも万華鏡なの?と驚くものばかり。 大きな万華鏡をのぞくジェイとベイダー こうやって覗き合うと 万華鏡にうつるベイダー こう見える面白万華鏡を皮切りに、いろんな万華鏡を見ることができました。 写真では伝わらないほどの美しい万華鏡の世界にうっとりしたり、面白い仕掛けに笑ったり。 万華鏡の写真 特に、撮影不可のエリアにある、オイルを使った万華鏡はずっと見ていられるような癒しの画でした。

仙台万華鏡美術館

http://www.iyashisekai.com/sendai/ やさしい気持ちになれた度 ★★★★★(うっとり)
これにて1泊2日の仙台旅行は終わりです。タクシーで仙台駅に戻り、各々お土産を買って帰宅の途につきました。

研修旅行を終えての考察【やりたいことをやればやさしくなれる】

「●●しなければならない」から解放されると、私たちは周りにやさしくなれたのか? A.なれたと思います。
ジェイ ジェイ
2日間振り返ってみたら予想以上に羽を伸ばせました。 普段、旅行先で自分から家族に連絡を取らないのですが、今回は自分から進んでお土産何ほしい?って聞きました。あと普段よりもお土産のグレードが上がりました。
おきょう おきょう
普段、仕事と育児をしています。1日目の解散が早かったので、家族にテレビ電話をし、子どもの喜ぶ顔を見ることが出来ました。帰宅後もいつもより家族に優しい気持ちで接することができたような気がしますし、次の出社時も留守番してくれた仲間にまずお礼を言うことができました。
ベイダー ベイダー
どこで降りるかわからないということもあり、ノープランでの旅でしたが、あらかじめ決めたイベントで時間に縛られることなく、やりたいように仙台を歩くことができ、リフレッシュできました。
研修旅行って、何かしらの学びを得なければならないと、予定をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまったりしがちですよね。しかし、普段から「〇〇しなければならない」に追われている私たちが本当に必要なのは、そんな呪縛から解き放たれるひとときなのではないでしょうか? 自分たちで「したい」ことを自由に決めたプランで過ごしてみることで、普段の業務や生活の中で意識せずとも追われている「〇〇しなければならない」といった制約から解放されることで余裕ができ、「やさしい」気持ちになれた1泊2日でした。
「〇〇しなければならない」ではなく「したい」ことをすることで、 やさしい気持ちを取り戻すことができれば、それは十分に成果をあげた「研修旅行」であると私たちは考えます。

意気込み【やさしくチームワーク強化をご提案します】

特別なことをあえてしないことで、やさしい気持ちを取り戻してチームワーク強化! そんな研修旅行を私たちと一緒に作りませんか?

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