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ニックネームが、あなたや仲間にもたらすいい影響

掲載日: 2016/10/19

フォノグラムではかれこれ15年くらい、全員をニックネームで呼び合い続けているのですが、
これがいよいよ仕事にもプラスになっているのではと実感しております。
ということで、『ニックネーム制度』で得た15年分の気付きをまとめてみました。 よろしければご参考ください。


ニックネームで良かったことは?

ニックネーム制のメリットを一言でいうと働きやすくなることです。
とはいえ、いきなり働きやすくなるのではなく、 以下のような段階を経て働きやすい雰囲気が醸成されていくように感じます。

【段階1】相手に親しみを感じて話しやすい

【段階2】自分は受け入れられているという空気ができる

【段階3】安心感が生まれる

働きやすくなる

【段階1】相手に親しみを感じて話しやすい

たとえば好きな食べ物や好きなテレビドラマ、 嫁はどんな人かとか家族のこととか・・・ 実はこういう些細なことって、会社で話していいいのか微妙でためらいますよね。 ニックネームだとこういうところで一歩踏み込んだ会話がしやすくなります。

【段階2】自分は受け入れられているという空気ができる

些細な会話が積もり積もって、フォノグラムではメンバーがお互いの事をよーく知っているという状態になりました。
なので何か行き違いになりそうな火種があっても 「あの人は〜だからそういう選択をしたんだな」という感じで、 お互いに理解できることや許容できることがどんどん増えていきました。

【段階3】安心感が生まれる

「みんな自分の事情を知ってる。わかってくれてる。」
この安心感の空気のおかげで「働きやすい」と感じるようです。 さらには働きやすい環境のおかげで、約半数のメンバーが 「仕事のパフォーマンスがよくなった」と感じるにいたりました。

社員20人にアンケート「ニックネームで良かった事ランキング」

位 親しみを感じる(賛同率100%)

「お客さんからもニックネームで呼ばれたり、親しみを持ってもらえる。」(社歴1年)
「堅苦しくならない」(社歴6年)

位 話しやすい(賛同率86.6%)

「呼びやすくて、仕事の相談を話しかけやすい」(社歴4年)

位 上下の垣根がへった(賛同率80%)

「年齢・役職・社歴の違いがあっても話しやすい」(社歴11年)...等々。

4位 話題の幅がひろがる(賛同率66.7%)
5位 相手への安心感がうまれた(賛同率46.7%)
5位 仕事のパフォーマンスがよくなった(賛同率46.7%)


逆にこれはデメリットだ、と思うこと

あえてデメリットをアンケートで募ってみましたが、このくらいしか出てきませんでした。

「社内メンバーの本名がとっさに思い出せない時があるので、客先などで困る。」(社歴1年)
「外で言われると少し恥ずかしい」(社歴9年)
「入社時は覚える名前が2倍になって大変だった」(社歴3年)

やはりニックネームについてはメリットの方が大きいと感じています。


会社でニックネームを導入するにはポイントがある

働きやすくなったり、仕事のパフォーマンスがよくなったりと、 いいことづくめの『ニックネーム制度』ですが、 約15年前にこれをはじめるにはちょっとしたコツが必要でした。
以下に備忘録がてらご紹介しますので、よろしければお役立てください。

【1】全員一律にやる
【2】呼ばざるをえない理由を作る
【3】会社でのオリジナルな名前にする

【1】全員一律にやる

全員に徹底しないと、集団や派閥ごとに温度差がうまれ、逆効果です。そういう他社の話もありました。 フォノグラムでは制度として一斉に導入したので、疎外感を持つ人が出なかったのがうまくいった点かなと思います。


【2】呼ばざるをえない理由を作る

はじめのうちは、後輩が先輩を呼ぶ際に「さん」付け(ニックネーム+さん)がとめられず、微妙な上下感が残ってしまいました。これでは同世代は親しくなるも、世代間格差は微妙に埋まらず。

ということで、「さん」付けもとっぱらうための強制力として罰金制度をやってみました。 「さん」付けで相手を呼んでしまったら1回につき100円をみんなのおやつ貯金箱に寄付する、というものです。呼び捨てせざるをえない「理由」ができると、なんとそれからたったの1週間で、全員が「さん」付けなしに変わりました。
その間に罰金のおやつ貯金は1,000円くらい貯まったと思います。


【3】会社でのオリジナルな名前にする

入社日に、先輩たちが新しいニックネームをプレゼントすることになっています。
ルールとして、本人が元から呼ばれていたニックネームは使わないことにしています。 フォノグラムに来てからの、ここにしかない新しい自分を育ててもらうためです。
いつも呼ばれていると、その名前にふさわしいキャラクターになっていく気がするので、命名はとても大切な作業です。


名前のつけかた

名刺もニックネーム入り

そんな大切な命名作業、フォノグラムでのやり方を少しだけご紹介してみます。
事前に、次に来るメンバーがどんな人なのか情報を共有して候補を出し合い、 前日までに投票で決定します。 名前をもじったり、趣味や出身地からの連想からだったり、付け方はさまざまです。


ニックネーム付け方例

■本人の好きなものや趣味から系

じゃがいも好き→マッシュ
和歌が好き→古今和歌集→コキン
赤が好き→イタリア語で"赤"→ロッソ

■本名をもじって系

長田→ロング田→ロンタ
江種→えぐさ→レグザ

■果たして欲しい役割から系

社内を整えるビフィズス菌→ビフィ
会社を押さえ鎮める石臼→いっすん

■突然天から降りてくる系

吉岡→ルパン
松重→アポロ

なぜやったのか?

真剣にぶつかり合える仲間が欲しかった

時は15年前。創業からのメンバーに加え、新しい仲間を迎え入れようとなった時のことです。
「新しく参加した人にも、ざっくばらんに意見を出してもらえるような会社にしていきたい。」
「それなら『壁』となりそうなものを、思いつく限り取り除いてみよう」 「まずは他人行儀な呼び名を取っ払おう!」こんなシンプルな流れで始めました。

いかがでしたか?
働きやすくなったり、仕事のパフォーマンスがよくなったりと、いいことづくめの『ニックネーム制度』。 ときには社内だけでなく取引先の方や、採用時には学生さんからも、名字とはまた違った親しみを感じてもらえるような気がしています。
ということで、ぜひみなさまもお試しください。