2018年10月19日

こんにちは。
最近、展示会の出展担当を任されることが増えてきた株式会社フォノグラムのコキンです。
展示会って、今まで関わりのなかった企業とも出会える貴重な場ですが、準備にはそれなりの労力がかかりますよね…!
「せっかく出展するなら、効果を出したい!」
「なるべくたくさんの人に足を止めてもらえるブースにしたい!」
「センスが無くて、どんな装飾をすればいいか分からない…」
そんな時はゼロから考えるのではなく、他社の事例から学びを得るのもひとつの方法です。
2017年11月には、「中小企業 新ものづくり・新サービス展」という展示会が大阪で開催されました。
「中小企業 新ものづくり・新サービス展」は「ものづくり補助事業」を通じて、全国の中小企業が生み出した新しい製品・技術・サービスのビジネスマッチング会です。
ものづくりをする会社が集結する展示会なら、ブースの装飾もクリエイティブに違いない…!!
そんなわけで、私たちフォノグラムもブースを出展しつつ、いろんな企業のブースを拝見してきました。
この記事では、2017年11月の「中小企業 新ものづくり・新サービス展」で、実際に目を引いた装飾例とそのポイントを紹介していきます。
目次
展示会は、以下のような目的で出展する企業が多いです。
企業によっていろんな目的があると思いますが、どの目的を達成するにも共通して必要なステップがありますよね?
それは、 「ブースを見て興味を持ってもらう」ということです。
これだけを聞くと簡単なように聞こえるかもしれませんが、たくさんのブースがある中で目を止めてもらうにはコツが必要です。
装飾にちょっとした工夫を入れるだけで、ブースの前で立ち止まってくれる人はグッと増えます。
これから展示会の出展を考えている担当者さんは要チェックです!
今回、「中小企業 新ものづくり・新サービス展」でいろんなブースを見て回り、目を引くブース装飾の傾向が掴めました。
ポイントは以下の5つです。
詳しくは、実際の装飾例と共に紹介していきたいと思います!
白をベースとした装飾が多いなか、
壁一面を青にするというアイデアでかなり目立つブースに。
通る人にコーポレートカラーを印象付ける装飾です。
▲無線でデータを送って施錠できるシステム
明るいオレンジ色の上に、一面ブランドロゴが印刷された壁。
商品のブランドカラーで染めるのも効果的です。
▲美容ブランド「lcher」の商品
こちらも壁の色を変えることで周りのブースと差をつけていました。
しかも
普通の布ではなく、茶色の紙を貼り付けることで、何の会社か一目で分かる装飾に。
▲名刺を切り取れば、そのままメモ帳として使える「名刺メモ帳」
ローラーにカーテンを取り付け、ラジコンを使って手動で開け閉め。
動くカーテンには説明コピーが書かれており、つい目を向けてしまう装飾です。
▲命綱をかけるための安全帯。特許取得済みです。
ブースからたれ下げられた無数のフィルム。
人が通る度に怪しげになびきます。
▲投影機がぐるぐる回っているのも、気になるポイント。
接客担当の顔が見えないほどに大きなモニターで動画を放映。
インパクトももちろんありますが、
無理やり話しかけられるのが苦手な来場者にとっては、逆に安心して足を止めることができる要素かもしれません。
▲ロボットシステム「SMART CELL FACTORY」の紹介動画
吸音性能がどれだけ優れているか、実際に体験できるブース。
こんな風に
「お入りください!」と書かれるとわくわくしませんか?
▲吸音性能の体験を促すPOP
光る台に水槽を取り付け、つい触ってみたくなるような装飾です。
しぶきの感触から、シャワーヘッドの特徴へと話を展開されていました。
▲シャワーヘッド「Angel Air」
「のぞいて!」と、双眼顕微鏡が置かれていました。
レンズをのぞくと、小ーっっちゃな鉄板にドリルで加工されたイラストが。
楽しみながら技術の凄さを知ることができます。
▲双眼顕微鏡と数々の精密部品
正確な測定技術を伝えるため(?)に、
3Dプリンタで作られた出展担当の方の人形が飾られていました。
「これはアナタ!?」と、ついツッコミを入れたくなります。
▲出展担当の方の実物と人形
手前みそではありますが、私たちフォノグラムのブースも紹介させてください。
今回の展示物「AUN(アウン)」は、
ウェブサイトの修正指示を出したい人にとって便利なクラウドツールです。
▲ブースの壁に 「お好み焼きは、広島のもんでっせ!」と挑発文句を掲げ、異論がある人には「AUN(アウン)」で修正指示を出してもらうという仕掛け。
「ITゾーンなのにお好み焼き…?」「この会社はなにをしているんだ…?」と、たくさんの人に足を止めてもらい、声をかけてもらうことができました。
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耐震実験のモデルは、
大阪の街並みを廃材で再現した模型。
「なんで大阪にゴジラが!?」とツッコみたくなります。
▲梅田スカイビルや丸ビルも再現。
▲HEPの観覧車はハンドスピナーでできていました。
「色」を壁に飾るだけというシンプルな装飾。
視覚的にも美しく、足を止めてしまう上に、「これは何ですか?」と声をかけざるを得ないブースです。
▲取り扱っている「色」の展示
商品を床いっぱいに並べるだけのシンプルなブース。
こちらも文字情報が少ないからこそ、
「プラスチックの春雨」というコピーが際立ち、興味を誘います。
▲春雨のような素材の「PlaRain」
天井からぶら下げるという手法を使った数少ないブース。
説明書きはあまり目立たないよう最小限に抑えることで、商品への興味を引き立てていました。
▲「レインボースティック」とは、指先でひねって回転させるとしゃぼん玉のように大きく広がる杖。
ただそれだけの杖ですが(笑)、大人も子供も笑顔にしてくれます!
▲私も仕事を忘れてつい夢中で回してしまいました。
さて、今回は私たちフォノグラムも「中小企業 新ものづくり・新サービス展」に出展していました。
会場は大阪ということもあり、 広島の会社として大阪人のツッコミ欲を刺激する企画を考えました。
その企画がコチラ…↓↓
お好み焼きは、広島のもんでっせ!!
ボケ満載のサンプルサイトに、「AUN(アウン)」でツッコミを書き込んでもらおう!
という企画です。
ウェブページの画面に、直接ブラウザ上でメモを書き込めるクラウドツール。
ウェブ制作の現場で、ページの修正指示を出したいとき等によく使われています。
今回フォノグラムは、この「AUN(アウン)」のPRを目的に出展しました。
今回使用したサンプルサイトはこの2ページ。
▲「広島風お好み焼きの作り方」と「大阪風お好み焼きの作り方」
「大阪風お好み焼きを悪く言いすぎや!」とツッコんでもらいたくて、頑張って大阪の悪口を書きまくりました。
(大阪を愛するすべての方、すみません…!)
お好み焼きは、広島のもんでっせ!!
この企画をPRするためにフォノグラムが今回作成した装飾の価格は、総額およそ25,000円でした。
内訳はこんな感じです。↓↓
▼90cm×180cm弾幕…約15,000円 ※デザインはフォノグラム社内で制作しました。
▼提灯2個…約1,500円 ※文字は私が2時間かけて油性ペンで書きました。
▼110cm×300cmテーブルクロス2枚…約5,000円 ※会社ロゴは普通紙に印刷してガムテープで貼りました。
▼パンフレットラック…約4,000円
これぐらいの価格で作れるんだな~、という目安にしてもらえればと思います。
ぜひブース装飾を作るときの参考にしてください!
お好み焼きは、広島のもんでっせ!!
この企画に対する来場者からの反応はどうだったのか、気になりませんか??
せっかくなので、結果を報告したいと思います!
堂々と大阪人のツッコミを待ち構えていた私たちフォノグラムですが…
実際は、
大阪以外からの来場も多く、そこまでお好み焼きに思い入れがないという層が大半でした(!!)
これは予想外の展開…
「AUN(アウン)」でのツッコミ数も悲しい結果に。(泣)
▲サンプルサイト「大阪風お好み焼きの作り方」への書き込み結果
しかし、私たちは数えていました。
フォノグラムのブースに目を止めた人の数を…!!!
出展期間3日間で、その数なんと 578人でした!
ブースの目の前を通った人のうち、 だいたい3分の1ぐらいの人が「なにこれ?」「気になる…」という表情をしてくださいました。
実際、いろんな方から以下のような声をかけてもらえました。
このように、なんと広島サイドの方々からもお声が!!
自分の出身地や居住地に愛着を持っている方は多いので、
興味を引くのに地域ネタは強いのかもしれません。
とにもかくにも、いろんな学びがあった今回の展示会。
お好み焼きページへのツッコミこそしないものの、「AUN(アウン)」の実際の使い方に興味を持って触ってくれる方もいらっしゃいました。
ひとりでも多くの方に「AUN(アウン)」をPRできる良い機会になりました。
いかがでしたでしょうか。参考になるブース装飾はありましたか?
たくさんの企業ブースが並ぶ中、目立つのは難しいかもしれません。
でも、
少しの工夫で、お金をかけなくても他社と差をつけることはできます。
あなたも展示会のブース装飾を考えるときは、この5つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか??
また、フォノグラムは企業同士のコラボレーション企画も積極的に行っています!
興味のある方はぜひお声がけください!!